2017
10/26

COMMENTS:

臨床現場で外国人の需要に応えるための基本

 医療の臨床現場では、徐々に外国人の患者が増えてきています。
病院かクリニックかという違いに関わらず、需要が高まってきているのが現状であり、働くときには英語を話せるようにならなければならないと考える人もいるでしょう。

 英語を学んでいる外国人は多いので、確かに英語を話せるようになっているだけで現場で速やかにコミュニケーションを取ることができるかもしれません。
しかし、流暢に話せるようになろうと必死に英会話の勉強をするよりも、もっと必要なことがあります。

 実際に医療現場で問題になりやすいのは言葉だけではなく、患者のバックグラウンドを理解することであり、国が違えば前提が違うということをよく理解しておかなければなりません。
日本では病気になったら薬を飲めば良いという考え方が広まっていて、服薬に関しては特に問題がないはずです。
しかし、国によっては飲み薬は怖いものであって注射にして欲しいという主張をする場合もあります。

 また、薬は自分で選ぶものであって与えられるものではないという患者もいるようです。
患者のバックグランドを理解できる知識の方がよほど重要になることが多いのです。
現場によってどの国の人が患者として来ることが多いかにも違いがあります。
もし、この国の人が多いという印象があったら、その国の医療事情についてよく勉強する方が患者に満足感を与えられる医療を実施できるようになるでしょう。